忍者ブログ

塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

[PR]



×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ にほんブログ村 住まいブログ 塗装・ペンキへ にほんブログ村 環境ブログ 大気・水・土壌環境へ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村


環境と内部応力



塗膜の付着力にあっては、阻害要因である内部応力の寄与が大きいと言われています。言い換えれば、塗膜の付着技術は阻害要因の抑制技術と言うことが出来ます。
 塗装鋼板を屋外に放置した場合を考えると、塗膜は昼夜の温度、湿度の日間変動、晴雨の湿度変化環境にさらされることになります。乾-湿サイクル下では、塗膜は吸湿、乾燥による体積ゆがみを生じ、内部応力が発生します。この応力が無視できないことを示したのが、塗装鋼板の付着力と塗膜の吸水量および応力緩和速度の関係です。応力緩和能力に優れ、吸水量の少ない塗膜ほど付着力の低下度合いが小さい傾向があります。すなわち、発生した吸水ゆがみ応力が塗膜の応力緩和能力によって緩和され、付着力が保たれているということになります。
 また、冷熱サイクルにあっては、鋼板と塗膜の線膨張係数が異なるために温度差ゆがみを発生し、その値は極端な場合には70kg/cm^2にも達します。吸水ゆがみ、温度差ゆがみは本質的に回避することは出来ず、発生する応力は塗膜の応力緩和性能により緩和される必要があります。すなわち、塗膜の付着力にとって塗膜の粘弾性的特性が極めて重要になります。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ にほんブログ村 住まいブログ 塗装・ペンキへ にほんブログ村 環境ブログ 大気・水・土壌環境へ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村


拍手[0回]

PR

内部応力と付着性に関する経験的な事実



塗料の焼き付け温度を高くしてしまうと、ガラス転移点が上昇しますので、内部応力も高くなり、付着性にとってはよくありません。早く乾燥する塗料は付着が悪い、また、一度に厚塗りすると剥がれやすい、あるいは硬い塗膜にすると付着性が悪くなるなど、付着に関係する経験的な事実は多いです。油性系塗料は一般に、ゆっくり硬化する塗料ですから、経時によるガラス転移点の上昇は緩やかとなります。
 そのため発生する内部応力が緩和されながら乾燥していくため、内部応力は小さくなって付着性は良好となります。一方、紫外線硬化型樹脂塗料のように瞬時に硬化する塗料は内部応力を緩和する余裕がなく、ガラス転移点が室温以上になるので大きな内部応力が発生して付着力が低下します。
 内部応力の大きい塗料の厚塗りは致命的な欠陥をもたらしてしまいます。厚塗りすれば、当然のことながら塗料の初期体積は大きくなり、収縮率は一定であっても内部ひずみの絶対値が大きくなり、塗膜の剥がれまたは割れの現象を引き起こしてしまいます。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ にほんブログ村 住まいブログ 塗装・ペンキへ にほんブログ村 環境ブログ 大気・水・土壌環境へ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村


拍手[0回]

塗膜の内部応力の緩和



一般的に塗膜を形成する過程では、常に内部応力は、多かれ少なかれ発生してしまいます。その必ず発生してしまう内部応力を緩和するために、次に示すような技術的な方策がとられています。

〈ⅰ〉バインダーであるポリマー側鎖の長さを大きくして、分子間力を弱める。
〈ⅱ〉可塑剤を添加し、バインダー分子間のすべりにころがりのような機能を与え、内部応力を緩和する。
〈ⅲ〉偏平な粒子を持つタルクやマイカなどのフィラーを充填剤として下塗り塗料中に配合し、これらが塗膜中に配向することにより、塗膜の二次元的に発生する収縮を低減し、内部応力を低く抑える。

などが挙げられます。

 塗料の配合および塗装系の組み合わせの選択、そのニーズと対応バランスから、工夫が重ねられている塗料界の現状であります。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ にほんブログ村 住まいブログ 塗装・ペンキへ にほんブログ村 環境ブログ 大気・水・土壌環境へ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村


拍手[0回]

広告リンク

ブログ内検索

忍者AdMax

楽天市場

ランキング

ランキング