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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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帯電防止塗料



静電気は表面の摩擦やイオンの付着などによって発生し、電気抵抗の大きな絶縁物ではその表面に蓄積します。冬季衣服を脱ぐときパチパチ音を立てたり、身体にまとわりつくのは、静電気が衣服に帯電しているせいであることはよく知られています。このほか、空気中のほこりを吸着して外観を損ねたり、触れたときに電撃ショックを受けたり、火災になることすらあります。
 帯電防止塗料は静電気を帯びやすいプラスチックなどに塗装することによって表面に静電気が帯電するのを防いだり、すみやかにかつ穏やか放電させて静電気を除去する機能を持つ塗料のことをいい、その基本特性は導電性になります。このため、カーボンやグラファイトなどの導電性顔料を配合して塗膜自体に導電性を持たせたものが多いです。このほか界面活性剤を調合して塗膜表面に湿気を帯びさせることによって静電気の漏洩を早めるものや、イオン電導性や電子電導性の大きい化合物、いわゆる帯電防止剤、を配合したものなどがあります。
 体積固有抵抗が10^13Ω-cm以下になると静電気が帯びにくくなるといわれていますが、帯電防止塗料のそれは10^-2~10^10Ω-cmと幅広く市販されていて、用途に応じて使い分けられています。
 塗料による帯電防止方法は物体の大きさや形状に関係なく容易に塗装できるほかに、光沢や色彩などを美観機能や、耐水性などの保護機能を同時に付与できるので、病院や食品工場の床や壁、電子機器のプラスチック部分などに多く使用されています。
 高温多湿の日本でも、空調設備や電子機器類が普及し、プラスチックの仕様が増加してきているので、静電気対策の必要性がますます増えるものと考えられています。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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