ポリエステル樹脂とは、グリコールと二塩基酸がエステル化反応して、主鎖がエステル結合でできた高分子重合体で、塗料工業ではグリセリンと無水フタル酸と不飽和脂肪酸とをエステル化してできた脂肪酸変性したポリエステル樹脂をアルキド樹脂と呼称しています。また、油変性しないで主鎖自身にたわみ性を持たせた熱硬化性ポリエステル樹脂をオイルフリーポリエステルと呼び、また、酸成分に無水マレイン酸などを用い、主鎖に不飽和結合を含むポリエステルをスチレンなどの単量体に溶かしたものを不飽和ポリエステルと呼称して区別しています。したがって、ここで“ポリエステル樹脂塗料”の記事に分類されるのは、不飽和ポリエステル樹脂およびオイルフリーポリエステルをベースとした塗料のことになります。