忍者ブログ

塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

[PR]



×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ にほんブログ村 住まいブログ 塗装・ペンキへ にほんブログ村 環境ブログ 大気・水・土壌環境へ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村


ハイソリッド塗料の特徴と用途



ハイソリッド塗料は、従来の塗装機器、設備で塗装可能であり、特別の改造を必要としない点において、粉体塗料、水系塗料とは異なっており、その特性を次に列挙します。

 (1)低分子量であり、微粒化に優れています。
 (2)吹きつけ時の固形分が高いので同一塗膜厚にするためには30~40%絞ることができ、塗装回数を少なくすることができます。
 (3)吹きつけ時の使用溶剤量が少なく、塗装費のトータルコストは安くなります。
 (4)加温時の粘度低下が大きく、ホットスプレーには有効です。
 (5)ルミデスク静電塗装機によるハイソリッド塗料の塗装は、微粒化、塗れ肌、つき廻りなどの点で有効です。
 (6)塗膜乾燥性能も従来の塗料と同等です。

 なお塗装作業上の欠点として吹き付け塗装の場合、シンナーによる塗装作業性が加減しにくく、また溶剤の蒸発による粘度増大が少なく、加熱時の粘度低下が大のためタレを生じやすいです。また低分子量化していますので、焼付け温度は一般に高温であり、焼付け不足は塗膜性能の低下が著しいので注意を要します。
 ハイソリッド塗料の用途はメラミンアルキド樹脂塗料や熱硬化性アクリル樹脂塗料が使用されている家電製品、鋼製家具、農機具、自動車、カラートタンなど各方面に、それらに置き換わって使用されつつあります。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ にほんブログ村 住まいブログ 塗装・ペンキへ にほんブログ村 環境ブログ 大気・水・土壌環境へ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村


拍手[0回]

PR

各種ハイソリッド塗料:ポリウレタン樹脂系



熱硬化性メラミンアクリル樹脂系のハイソリッド型塗料は、160~170℃✕20分の焼付け条件に対し、ポリウレタン樹脂塗料は100℃✕20分で十分硬化することから省資源、省エネルギーの面からも有望なものであり、塗膜性能も付着性、硬度、耐摩耗性、耐久性、耐薬品性などにも優れているもので漸次使用量も拡大しつつあります。この塗料の特徴はイソシアネート基の反応性にあり、常温で水、アルコール、アミン、酸などの活性水素と容易に定量的に反応するもので、超ハイソリッド化への有望なタイプでもあります。この塗料は硬化剤としては、多価アルコールとジイソシアネートの付加体と、ポリオールとしてはポリエステルまたはアクリル樹脂の組み合わせで用いられることから、ハイソリッド化はポリオール類の低分子量化によってなされています。ポリエステルポリオールの場合、数平均分子量1000程度までの低分子量化は、性能的にみてほとんど問題ありませんが、ハイソリッド型ポリウレタン塗料は2液性であること、可使時間が短いことなどから2液性塗料の塗装機器の適切なものが開発されることが重要になってきます。ブロックイソシアネートも最近は各種のものが開発されているので、メラミン樹脂との併用による一液型のハイソリッドポリウレタン樹脂塗料も出現すると考えられます。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ にほんブログ村 住まいブログ 塗装・ペンキへ にほんブログ村 環境ブログ 大気・水・土壌環境へ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村


拍手[0回]

各種ハイソリッド塗料:メラミンアクリル樹脂系



工業用として最も汎用されている熱硬化性アクリル樹脂塗料は、アクリル樹脂とメラミン樹脂との架橋反応型で、したがって、ハイソリッド化については、メラミンアルキド樹脂塗料と同様に、いかにしてアクリル樹脂の低粘度化、低分子量化するかにかかっています。一般の熱硬化型アクリル樹脂塗料は耐候性、耐汚染性、耐水性などに優れており、この要求性能を維持してハイソリッド化するのはなかなか容易なことではありません。しかし現行の不揮発分40~45%程度のものを60%近くまでハイソリッド化することはそれほど難しいことではありません。さらに高不揮発分化する場合には、添加メラミンの種類と添加量を検討し、さらには使用するエポキシ量などを検討することが必要でありますが、基本的にはハイソリッド化のために新しい合成法、新しい架橋系などの開発が必要になります。ペンタエリストールトリアクリレートによるアクリル化アルキド樹脂が、ハイソリッド塗料用として優れた性能を持っていることが報告されています。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ にほんブログ村 住まいブログ 塗装・ペンキへ にほんブログ村 環境ブログ 大気・水・土壌環境へ
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村


拍手[0回]

広告リンク

ブログ内検索

忍者AdMax

楽天市場

ランキング

ランキング