《洗浄剤の加工液管理について》
▽洗浄剤の老化要因
・汚れの処理による有効成分の減少
・ワーク移動時の加工液の持ち込み、持ち出し
・蒸発による加工液バランスの悪化
・空気中の二酸化炭素との中和反応(アルカリ洗浄剤)
▽老化した加工液への対処
●薬品の継ぎ足し 劣化した加工液に給水及び薬剤を補給することで、新液の状態に少しでも近づけます。
ただし、加工液の劣化の仕方によってそれに合わせた形で補給・添加を行う必要があります。
●加工液の全更新 加工液のすべてを新液に交換するため、最も効果的な対策といえます。
しかしながら、原液で全更新を繰り返す場合はコストが膨大になってしまいます。
《水系洗浄剤の使い方》
▽水系洗浄剤の使用濃度
希釈使用を想定しており、通常、原液使用は行いません。
これを
1~10%程度(10~100倍希釈)に希釈して使用します。
▽水系洗浄剤の使用温度
常温~60℃を目安に使用します。
一般的に温度が10℃上がると、洗浄効果は2倍になるといわれており、
加温は洗浄効果を高めるのに有効な手段です。
ただし、加温には加温装置が必要であり、ランニングコストもかかるため、
汚れの除去に必要な最低限の温度での運用が望ましいといえます。
《水系アルカリ脱脂洗浄剤のご紹介》
●スペースショット ・欧米の安全規格に合格した環境共生型洗浄剤
・全ての金属・素材・プラスチックが腐食しないで掘削油・機械油等などが除去出来る
・10倍希釈で約1ヶ月間連続使用可能(途中で継ぎ足すだけ)
・洗剤の臭いも無く、原液を触っても無反応で浮いている油を除去すれば流せる
・リスクアセスメント(667物質)対応洗剤
●セーフテイクリーンS
・アルカリ成分によって頑固な油汚れや焼付いた油汚れ等を除去する金属、機械用脱脂洗浄剤
です。
・水性洗浄剤なので引火性、爆発性がありません。
・仕様用途に合わせ水で希釈し、経済的に使用できます。
・非常に強力なアルカリクリーナです。今まで落とせなかったグリース汚れや焼付いた油汚れ
を落とせます。
●ユシロクリーナー PCW 85
・金属用水系洗浄剤 ㏗(原液)10.6(3%)9.6 アルカリ性。
・PRTR該当しない。
・耐硬水性に優れさび止め性が良くアルミウム(合金)が変色しにくい。
・水溶性金属加工油・低粘度油金属加工油・低粘度油状膜のさび止め油等の軽質汚れの
洗浄に。
・高圧スプレー使用可能。
・適用は鉄、アルミ、銅。
●ユシロクリーナー PCW 400 ・金属用水系洗浄剤 ㏗(2%)12.4 アルカリ性。
・PRTR該当物質は含みません。
・脱脂しづらい高粘度加工油や個体微粉を分散したラップ剤にも適用可能。
・液体温度を60℃以上にすると消泡効果が発現され、低圧スプレー洗浄にも適用可能。