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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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万能な塗料はない




 合成樹脂塗料が全盛を極めている現在でも、有史前から使われてきた漆や油ワニス・ラテックスなども相変わらず使用されています。
 塗料は広範囲の分野で使われていますので、たかだか数十ミクロンの塗膜に要求される性質は多種多様です。これらの要求される性質の中には互いに矛盾する性質もあります。例えば、硬い塗膜は一般にもろいです。厚塗りすればたれ(sagまたはrun)やすいです。耐水性がよければ一般に耐油性が劣ります。このようないろいろな性能を満足させることは非常に困難です。しかし、実用塗料はこれら諸性質のバランスを考え、実用的に妥協点を見出した製品になります。
 塗料に要求される性質が単純なら、それを満足させるのは比較的容易です。これに反し、多種の性質を1種類の塗料に要求すれば、どの性質も中途半端にならざるを得ず、結局不満足な性能でしかも高価な塗料にならざるを得ません。したがって、塗料の需要者はまず塗料の需要者は塗料に要求する性質を絞ることに努めなければなりません。適材適所の使用を強調するのです。そこに、用途に応じた塗料の選択の妙味があります。
 最後に、塗料が乾燥硬化することは単に溶剤が揮発してかたくなるだけでなく、そこには種々複雑な化学反応を伴う場合が多いです。焼付(加熱)もできない、2液形も作業が困難です。さび落とし作業も省きたい、溶剤も使用したくないなど、あらゆる手数を省いて性能優秀な仕上がりを望むのは、"木によって魚を求める"のにも似ています。
 よい塗装効果を望むなら、まず材料である塗料の本質を十分理解しなければなりません。

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塗装作業の管理




 塗装環境(温度・湿度)・膜厚(塗布量)・素地の表面粗さ(粗度)・乾燥硬化条件・研磨など作業条件の管理が徹底しなければ、塗装効果を100%発揮させることは出来ません。ちなみに乾燥時の温湿度、特に湿度は塗膜の付着性・塗面状態に鋭敏に反映しやすいです。また同一条件で乾燥しても、膜厚の管理が不十分では、塗膜性能に大きなばらつきが生じます。

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塗装系の選択




 よい塗装効果を望むなら、1回塗りでは不十分で、通常下塗り―中塗り―上塗りのように2回以上塗装します。また、被塗物表面の塗装前処理(素地調整・脱脂・表面処理など)を必要とします。このような塗装工程の組み合わせを塗装系(coating system)といいます。
 例えば、プライマー(primer)は素地への付着と防食を主目的とする塗料であります。サーフェーサー(surfacer)やパテ(putty)は塗面を平滑にするための中塗りであり、上塗り(top coat)には主として耐久性と美観の付与が当然要求されます。このように各種塗料はそれぞれ固有の特性を持ちます。したがって、塗装作業の前に最も適切な塗装系の設計が必要であり、塗料の種類の選択を誤ってはなりません。層間剥離(intercoat adhesion failure)・ふくれ(blister)・われ(crack, check)・変退色(discoloration, fading)その他塗装上の欠陥の対部分は、塗料の選択と塗装系の不適切さに起因すると言っても過言ではありません。
 もちろん、塗装系を決めるのに重要な要因の一つは費用です。しかし、安価な塗装系にも適切と否とがあります。必ずしも高性能・高価格の塗装系が常によいとは限りません。むしろ高価な塗料を使用しながら不適切な塗装系のために、その性能を十分発揮出来ない事例の方が多いです。例えば、高価な蒸気脱脂・アルカリ洗浄あるいは硫酸エッチングより、簡便なサンドブラスト処理の方がビニル/フェノール系樹脂の付着強度が大きいことがあります。また焼付け不十分なエポキシエステル/アミノ樹脂系プライマーより、適切に焼き付けたアミノアルキドプライマーの方が性能が良好です。

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