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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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現地塗装における一般的禁止事項



気象条件、塗装現地条件などで、次の項目に該当する場合、塗装を行わないようにしてください。

(1)気温が5℃以下のとき。また湿気が凝結しそうな露点との差が3℃以内であるようなとき。

気温が低くなると乾燥が極端に悪くなります。また塗料粘度が増し、作業性が悪くなるため、シンナーを多く添加するようになり、結果として塗膜の厚みが薄く、仕上がりにも悪影響を与えることにもなります。さらに低温時には一般に被塗物面に水分の残存があることが多いので、塗装に悪影響を及ぼすことになります。日の出2時間後から塗装をはじめ、日没2時間くらい前に作業を打ち切って、条件のよいうちに乾燥させることが望まれます。

(2)相対湿度85%以上のとき。

 被塗物面の水分の付着による塗膜の付着性の悪化を招き、ツヤびけやブラッシングなどの仕上がり不良の原因となりますので、十分注意してください。

(3)降雨または降雪のとき。あるいは塗装開始後、または塗装終了直後にそのおそれがある時。

 (屋内塗装で湿気が高くない場合は、この限りではありません)

(4)強風またはほこり、ゴミの多いとき。

 風の強いときは乾燥の早い塗料では作業性が悪くなります。また、砂塵、塩分などが塗装中または乾燥中に付着した場合などは塗膜の性能低下や仕上がり不良となります。

(5)炎天下などで鉄部等の温度が高いとき。

 特に塗装面に泡が生ずるおそれのある時には、塗装しないでください。

(6)モルタル、コンクリートなどが養生不足のとき。

 モルタル、コンクリートなどのセメント系素材は未乾燥状態ではアルカリ成分が多く、塗膜の付着性や仕上がりに悪影響を与え、また塗装直後はうまく仕上がっていても、後日白化がみられることもあります。
 一般に養生放置は3週間以上行って、表面がpH10.0以下になるようにしてから塗装してください。

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塗料の一般的取り扱い注意事項



  1. 塗料は化学製品ですので、指定された以外に異種、異名の塗料との混合は絶対しないでください。
  2. 塗料の攪拌と混合
    塗料は使用する前に十分撹拌して均一な状態にしてください。特にエマルションペイント、さび止め塗料はは比重の関係で顔料が沈殿しやすい傾向にありますので、十分な攪拌を行ってください。
    多液性塗料の場合は、硬化剤の混合比に十分注意し、所定の割合で混合して均一な状態になるように十分撹拌してください。
  3. 希釈率、塗り重ね乾燥時間、可使時間などは所定の数値を厳守してください。
  4. 開缶は原則として使用する直前に行い、開缶したものはその日のうちに使用するのが望ましいです。
    多液性塗料は可使時間に十分ご注意ください。
  5. さげ缶に小分けする場合は十分に攪拌した均一なものを小分けし、使用するさげ缶は塗料別に清浄なものを使用してください。
  6. 塗装及び塗料の混合や攪拌、小分けは換気のよい場所で行い、必要な場合は機械による強制換気を行ってください。
    また、これらの作業周辺は火気厳禁であることに特に注意してください。
  7. 塗料容器及び使用中の塗料の入っている容器には、常にフタをするよう心掛けてください。
  8. 塗料、シンナーの保管は承認を受けた危険物倉庫に貯蔵・管理することが必要です。

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モルタル、コンクリートブロック、スレートなどの内・外壁部の塗り替えまたは補修塗装



(1)素地がブラスター、しっくいなどの場合、古くなって表面が粉化しているときは、そのままエマルション塗料を塗装すると付着性が悪く剥離しやすい傾向があります。
 したがってこのような素地に対して粉化した層を十分取り除き、壁の補修をしてから溶剤形のシーラーを塗装し、素地固めをしてから上塗を塗装するとよい結果が得られます。
 また、リシン等の劣化した旧塗膜塗り替えの場合は、死膜を十分に除去した後、相当する溶剤形シーラーで素地固めをして上塗塗装を行うとよい結果が得られます。
(2)シミに対する対策
 古い塗装などの塗り替えにおいて問題となるのはシミの対策です。シミは色素を含む液が素材より浸出してきて表面に出てくるか、または、空気中の油、蒸気、その他が壁面に付着して出来るもので、油溶性のシミと水溶性のシミがあり、古い壁、汚れた壁には水溶性のシミが多く見られます。
 一般に油溶性のシミはエマルション塗料のような水系塗料でよく止まりますが、水溶性のシミは溶剤形シーラーでシミ止めを行う方法がとられます。
 古い壁にはエマルション塗料用シーラーを塗装してシミ止めを完全に行ってから上塗を塗装してください。
 非常に古い塗壁は素材からのアルカリ成分の浸出がほどんどないため、水溶性のシミに対しては油性塗料、アクリル樹脂塗料、合成樹脂調合ペイントの塗装系で仕上げることもできます。
(3)かびに対する対策
 風呂場、台所、醸造工場等の内部では、多湿でありカビの発生が多くみられます。この場合かびをワイヤーブラシやタワシでかき落とすか、塩素系の薬剤で漂白殺菌します。水洗いして被塗面を十分に乾燥させたのち、防かび効果のある塗料を塗装します。

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