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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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窯業系サイディングのメンテナンス手法




 建物の外壁に使用される窯業系サイディングは、紫外線や気温、降雨等の影響を受けて、経年で塗膜の光沢低下、・チョーキング(白亜化)・浮き・剥離などの減少が現れ、さらに進行すると基材への劣化現象に至る恐れがあります。
 メンテナンスとしては、従来のエナメル仕上げの製品は基材への影響を及ぼさない時期に再塗装(同一色による全面塗装)を行うこととしてきました。最近主に販売されている製品の多くは、多色塗装や印刷された高意匠仕上げ品のため、従来実施していた塗り替えの方法では意匠の再現が不可能となっています。高意匠仕上げ品のメンテナンスについては、製品の最表面に塗装されているクリヤー塗膜の下に塗装されているエナメル層が劣化する前に、専用のクリヤー塗料を再塗装することで初期の意匠を維持したメンテナンスが可能になりました。
 今後更に、深柄成型技術や高意匠塗装仕上げ技術に向けた生産技術開発や、塗膜の高耐久化と高機能化に向けた研究開発が進み、より一層魅力的な窯業系サイディングが開発されると考えられます。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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窯業系サイディング工場塗装塗膜の耐久性・機能性向上



窯業系サイディングの耐久性向上には、基材を保護する塗膜の耐候性と密接な関係にあり、塗料の開発と同じくして、塗膜を高耐久化させるため、高性能な塗装設備が導入されました。塗膜構成は、エナメル層(着色層)の上にクリヤー塗料を塗装し、複合塗膜化したことや、塗料の樹脂系もアクリル樹脂系やウレタン樹脂系からアクリルシリコン樹脂系、フッ素樹脂系、無機系塗料などの高耐久塗料が採用され、レベルが上がってきました。
 塗膜の耐久性は、アクリル樹脂系エナメル仕上げについては5~7年程度で塗膜の初期劣化現象が認められていましたが、最近のクリヤー仕上げの高耐久性塗膜(クリヤー仕様)については促進耐候性試験や曝露試験において長期にわたり初期の外観と違和感のないことが確認されており、このことは各種技術開発の成果と言えるでしょう。
 新機能の開発として、シンプルな外観のニーズを受け、汚れが付きにくい機能(防汚性)や防藻機能を有する塗膜も開発され製品化されてきました。昨今一般的になってきた防汚性は、光触媒コーティング、親水性オーバーコート剤、親水性樹脂クリヤーの手法が採用されていますが、その中で親水性オーバーコート剤による手法が一般的です。
 その間、住宅品質確保促進法の施行やJISの改正による最低厚みが12㎜から14㎜に見直されたことなどもあり、窯業系サイディングは板厚15㎜以上の製品が増加し、施工方法も金具留め工法へと移っていました。近年では、塗膜10年保証が一般化し、一部の製品については塗膜15年保証等、さらに長期の塗膜保証を謳う製品も見受けられるようになってきました。

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窯業系サイディングの工場塗装仕上げ



初期の窯業系サイディングは、現場塗装用の製品が大多数を占めていました。塗装製品はモルタルを意識したリシン調のモノトーン仕上げであり、塗装方法は比較的単純なスプレーやフローコーター及びロールコーターが採用されていました。当時のテクスチャーは、フラット近似柄で模様深さは2㎜以内でした。
 その後、メーカー各社は意匠向上を目的に塗装設備を導入し製品開発に注力した結果、塗装板の出荷量が徐々に現場塗装用の製品を上回るようになりました。
 またテクスチャーも、その開発に合わせるようスタッコ、横目地、タイル、レンガ、木目、よろい調等、次から次に開発され、塗装仕上げはテクスチャーの凹凸に同調した意匠としたことや、深柄化を生かした陰影感のあるツートン塗装品が上市されたこと、色も従来主流の淡彩色から濃彩色へ拡大し、多種多様な仕上がり外観の製品が流通するようになりました。さらに、メーカー各社の新塗装技術の開発が進み、スパッタ塗装、カラービーズ入りクリヤー塗装、印刷塗装等の技術が確立され、自然界に存在するあらゆる素材を表現することが可能になりました。最近では、高意匠化を追求し、インクジェットプリンター印刷を採用した精密な意匠の製品や、その技術を活用しキャラクターを印刷する製品まで開発され、意匠性は飛躍的な進歩を遂げました。
 一方では、土壁を再現したようなモノトーン塗装によるシンプルな意匠も見直されてきたことや、基材を着色し、素材の持ち味を表現した製品も開発されました。

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