白亜化とは、塗膜の表面が、主に暴露によって劣化して粉状になる現象で、樹脂が光、水、熱等によって消耗して生じます。
白亜化の程度は、樹脂の種類、顔料の種類と量、劣化する夾雑物によって異なります。樹脂は結合エネルギーが高く加水分解しにくいものが白亜化しにくいです。顔料は配合量が多いと樹脂の消耗で塗膜から離脱しやすく白亜化を生じやすいです。粒子径の影響もあり、酸化チタンのように励起されてまわりの樹脂の劣化の触媒となることもあります。
合成樹脂調合ペイントでは3年程度の屋外暴露で白亜化を生じますが、ふっ素樹脂塗料では10年後でも白亜化は見られません。
白亜化の評価は、JIS K 5600-8-6(1996)「塗膜劣化の評価ー白亜化の等級」に、粘着テープを押し付けて剥がし、これを黒あるいは白の背景面上に置き、標準画像と比べて点数評価する方法が規定されています。