火災や爆発を防止するためには、第一に火気の取り扱いを厳重にすることであり、塗装作業場あるいは塗料置場では原則として火気禁止とし、やむを得ず火気を使用する場合は塗装作業を中断するなど、その他十分な処置をしてからにしなければなりません。
第二に可燃性の蒸気を多く発生させないことではありますが、使用していない容器などは必ずふたをしなければなりません。また日光の当たる場所や温度の高い場所には保管してはいけません。第三に保管する場所は不燃性の構造であることなどの対策のほかに、紙くずや木片などの可燃性の歩のを持ち込まないようにしなければなりません。油性塗料や酸化乾燥形フタル酸樹脂塗料、硬化剤を用いて乾燥させるポリエステル塗料などの残品や塗料かすおよび使用後のウエスは、自然発火の性質があり、これらのものは金属製の容器に入れるなど安全な場所に保管しておく必要があります。
次に使用後の空容器などもいくらかの塗料が残っていて、引火爆発の危険があるため安全な場所に保管します。