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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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塗料の貯蔵




 火災や爆発を防止するためには、第一に火気の取り扱いを厳重にすることであり、塗装作業場あるいは塗料置場では原則として火気禁止とし、やむを得ず火気を使用する場合は塗装作業を中断するなど、その他十分な処置をしてからにしなければなりません。
 第二に可燃性の蒸気を多く発生させないことではありますが、使用していない容器などは必ずふたをしなければなりません。また日光の当たる場所や温度の高い場所には保管してはいけません。第三に保管する場所は不燃性の構造であることなどの対策のほかに、紙くずや木片などの可燃性の歩のを持ち込まないようにしなければなりません。油性塗料や酸化乾燥形フタル酸樹脂塗料、硬化剤を用いて乾燥させるポリエステル塗料などの残品や塗料かすおよび使用後のウエスは、自然発火の性質があり、これらのものは金属製の容器に入れるなど安全な場所に保管しておく必要があります。
 次に使用後の空容器などもいくらかの塗料が残っていて、引火爆発の危険があるため安全な場所に保管します。

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塗料の危険性と有害性




 塗料の成分が顔料を除いた油、樹脂、溶剤などのほとんどのものが可燃性または引火性の物質です。特に溶剤は引火点の低いものが多く用いられ、常に引火しやすい状態にあります。また溶剤の蒸気は空気よりも重いため、低い方へ流れ停滞します。
 塗料の中には有害な成分も少なくありません。特に有機溶剤、希釈剤は毒性を持ち、取り扱い方法を誤ると作業員に種々の障害を与えます。大部分の溶剤、希釈剤並びにその蒸気は種々の有害作用を示し、一時に多量に吸入したり、溶剤用が皮膚に触れたりするときは急性中毒を引き起こしますので、多くの人が注意しますが、低濃度の蒸気を吸入した場合は、
 ①見た目には有害性がわからない。
 ②有害物が呼吸器や皮膚から体内に入るとき、ほとんど傷みや刺激がない。
 ③健康障害が明らかになるまで長い時間がかかる。
などのことが多いので有害であるという意識が薄く、材料の取り扱いが安易になりやすいのです。
 現場に搬入した塗装材料、使いかけまたは余った材料の保管の際に洩れた蒸気がたまり、火気があればもちろん火花などによって爆発火災の危険があります。通常塗膜要素に含有されている有害物は塗料が塗布され、乾燥して硬化皮膜を形成すればその有害性はなくなりますが、乾燥硬化するまでに皮膚や眼などに付着したり、吸入すると障害が起こります。

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マグネシウム合金用塗料の設計



《下塗塗料(プライマー)の設計》
 下塗塗料の設計は、マグネシウム合金との付着性、上塗塗料との層間付着性、素材欠陥の探査性、カバー性、研磨性など極めて重要な役割を持っています。
 付着性については、化成処理面に対する付着性はもちろんでありますが、パテ研磨した時の化成処理が取れて、マグネシウム素地が露出した部分への付着性、成型時に巻き込まれた離型剤残存部への付着性が、大きな問題となってきます。マグネシウム素地及び上塗塗料に対する付着性のためには樹脂特性からみて、メイン樹脂にエポキシ樹脂が適当であります。エポキシ樹脂の分子量・分子量分布・官能基の種類・濃度・ガラス転移点(Tg)等の最適化、および硬化機構・架橋密度・硬化特性等の制御から設計する必要があります。
 また、表面欠陥(巣、クラックなど)の影響で、他の素材に比べ塗膜を焼き付け塗装した時フクレ(気泡)が発生しやすい素材でもあります。フクレ(発泡)対策については、塗料の内部溶剤・硬化機構・硬化特性などの制御から設計する必要があります。
 表面欠陥の探査性では、素材表面の小さなヘコミ、クラック、ワレなどの目視では見つけにくいものに対しては、艶が高く、吸い込み、膜厚による濃度差が出やすいプライマーが有効になります。
 表面欠陥のカバー性では、硬さ・粒径・形状などの選定されたフィラー及び樹脂ビーズを含有させて、充填性、体積収縮率などを制御しうる反応硬化挙動を示す配合処方が必要になります。

《上塗塗料(トップコート)の設計》
 上塗塗料の設計は、従来概念の素材の保護、美粧性、付着性のほかに、耐薬品性・耐人工汗性・耐摩耗性など特殊な塗膜性能が要求されます。また、消費者の趣向にあった色調・高級感・触感が要求されます。
 携帯型情報機器向けとして使用されることが多いため、メタリック調、パール長の色調が主流となっています。このため、塗料に求められる性能も厳しくなるため、メイン樹脂の選定、原材料の選定が重要になります。



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