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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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ケイ素樹脂:塗料添加剤



シリコン油状物は一般に表面張力が小さく、塗料に添加しても顔料に対する濡れをよくし、塗料の表面張力を下げるという特長がありますので、塗料添加剤としていろいろな効果があらわれます。即ち顔料の分散性改良、色むら、色分れ防止、消泡効果、塗面の平滑化、ハンマートーン仕上げ、塗面の摩擦係数の減少、塗面粘着防止や離型性の向上などあげることができます。

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変性ケイ素樹脂塗料②



▽フェノール樹脂変性ケイ素樹脂塗料

 ノボラック型フェノール樹脂とケイ素樹脂中間体を共重合して得られる樹脂を以って塗料化したもので、防湿性に優れ、また防錆顔料を配合したものは、優れた防食性、耐候性を示す他、耐薬品性、機械的強度もよいです。

▽ポリエステル樹脂変性ケイ素樹脂塗料

 この樹脂は30%と50%変性ケイ素樹脂で、トリメチロールプロパン、エチレングリコールやイソフタル酸、アジピン酸及び15%メトキシ反応性ケイ素樹脂中間体で合成されます。これには水酸基とメトキシ基との反応基があり、塗料にするときは普通メラミンーホルムアルデヒド樹脂などの硬化剤を混合しています。この塗料は200℃(板温)30秒という短時間の焼付けも可能で、硬度も高く、加工性もよく、耐熱性もあり、特に保色性、耐白亜化性など屋外曝露では抜群の性能を示します。欠点としては貯蔵安定性が劣り、塗膜にはじきがでたり、色分れの現象が起こりやすいことです。カラーアルミなどに使用するときは下塗りを省略してもよいですが、亜鉛引き鉄板の場合には、プライマーを塗装するとかなり厳しい塩水噴霧試験にも耐えます。耐候性は50%変性の方が優れています。

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変性ケイ素樹脂塗料①



▽アルキド樹脂変性ケイ素樹脂塗料
 ケイ素樹脂中間体とアルキド樹脂を共重合により、脱水または脱アルコール反応により変性されます。アルキド樹脂変性ケイ素樹脂塗料は。耐溶剤性、金属面への付着性、光沢の優れた硬い塗膜を形成します。乾燥条件は150~180℃、30分でありますが、触媒を添加すれば常温硬化します、この種の耐熱塗料は200~250℃で500~1000時間耐えます。

▽エポキシ樹脂系ケイ素樹脂塗料
 アルキド変性と同じように末端に官能基を持ったケイ素樹脂中間体と、エポキシ樹脂を反応させて作られます。
 エポキシ樹脂と相溶性のあるケイ素樹脂の中間体は、メトキシ化されたもので、共重合によって編成された樹脂で塗料化されたものになります。この塗料は、耐薬品性、耐熱性、防湿性に優れ、アルミニウム、ガラスなどに対する付着性も良好です。

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