日本のマグネシウム地金は100%輸入に頼っており、2000年についてみると輸入量は38,000トンで前年比10%増となっております。さらに、ダイカスト成形に使用されるマグネシウム地金の量をみると、2000年は4,280トンと前年比48%増となっており、高伸長率となっています。
マグネシウム合金は、軽量化ニーズの高い自動車分野がリードしていますが、マグネシウム合金は次のような特長があります。
・実用金属中6番目に豊富な鉱物として地殻組成の約2.5%を占め広範囲で存在し、海水中にも含まれている。
・実用金属として最も軽い素材(比重はアルミニウムの2/3、鉄の1/4)
・比強度、比剛性が鉄やアルミニウムよりも優れている。
・リサイクル性がよい。
・実用金属中最大の振動吸収性(減衰能)がある。
・耐くぼみ性が優れている。
・広い周波数帯で高い電磁シールド性を示す。
・寸法安定性に優れている。
・切削加工性に優れている。
近年このような特長が注目され、携帯電話、ノート型パソコン、デジタルカメラ、液晶プロジェクター、音楽プレーヤーなどの家電製品に急速に採用されています。