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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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シリコーン油の応用~信越化学工業(株)製品の紹介



《シリコーン油の応用》

1.潤滑剤としての応用

 シリコーン油はある種の金属やプラスチックスに対して良好な潤滑性を示し、steel-steel間の様にそのままでは難しくても油性向上剤の添加によって潤滑性状がある程度改善されるので、特に耐熱性を要求される用途の潤滑に好んで使用されています。たとえば電動機精密機械・速度計・含浸用青銅有孔ベアリング穿孔機粉細機などの潤滑またプラスチックス工業などにおける押出口の潤滑剤として適用されます。米国においては航空機用不凍潤滑油として軍事に使用され、その特徴を発揮しているとのことです。シリコーン油の潤滑性状は従来若干過大評価されていた感がありますが、適当な添加剤の発見や油の構造を工夫することによって鉱油系のものに匹敵する性状を求めることも夢ではないでしょう。

2.添加剤としての応用

 シリコーン油は塗料工業の顔料の浮き防止剤(antifloating または antisilking agent)として用いられ、またペンキやワニスのつやを増しかつ延びをよくする効果を有しています。
 また化粧品工業においてはクリーム・歯磨き・口紅・石けんなどに少量添加してそれぞれ特異な性能を出しています。シリコーン油の入ったクリームは家庭などで水仕事をする方々に有効で皮膚を柔軟にするとともに”ひび”や”あかぎれ”にはいわゆる"Invisible glove"として冬期珍重され、また化学工場や機械工場などでも産業用保護クリームとして繁用されることが期待されます。

3.消泡剤としての応用

 シリコーン油は表面張力の関係から強力な消泡性を有しており、各種工業方面に用いられて作業能率の向上に寄与しつつあることは衆知に属します。

4.離型剤としての応用

 従来ゴム工業や、合成樹脂工業の離型剤としては油脂類・動植物油・金属石鹸などが主として用いられてきましたが、シリコーンの出現によってその大部分が置き換えられつつあります。

5.撥水剤としての応用

 ガラス・陶器・ステアタイト・碍子などにシリコーン処理を施すと多湿状態下でもほとんど完全に撥水性を付与することができ、したがって高度の電気絶縁性を示すようになります。また繊維・紙・木材・比較・建築材料・難航などに応用しても優秀な撥水性を与えることができます。なおシリコーン油で塗布した紙や布でめがねやレンズの表面を磨くと、塵埃や汚物の付着が防止でき、かつそれらの清掃も容易となり、ガラス表面に微細な"傷"の生じることが避けられます。眼鏡拭きは一般に親しまれている好例です。さらに実用的には薬品瓶や注射用アンプル、理化学用ガラス器具などの撥液処理用として広く用いられつつあります。

6.つや出し剤としての応用

 シリコーン油は、2~3%濃度に溶剤に溶かしたり、Wax類と混ぜて自動車や諸家具類のつや出し用に用いられます。市販には様々な名称で売り出されていますが、靴クリームや皮革・ビニール製品の撥水とつや出しの一石二鳥を狙った製品もよく見かけます。

7.高温浴用剤としての応用

 シリコーン油は耐熱性が大きく揮発性がほとんどなく、したがって不快臭の発生も認められず、かつスラッジの生成もないので、外科歯科医療器具の殺菌保存用として米国においては好んで用いられつつあります。また少々高価ではありますが、化学実験室などの油浴、融点測定用浴として用いると便利です。

8.防震油としての応用

 シリコーン油は粘度温度変化が小さいと同時に優れた防震力を有しているので自動車や飛行機に使用されるゲージ類やガルバノメーター、蓄音器のピックアップ、回路遮断器、温度調節器などに用いられます。

9.その他の応用

 その他変圧器高周波機器絶縁用や高真空拡散ポンプ用油やディーゼル機関の緩衝油、水圧機油としても応用されています。

《信越化学工業(株)製品のご紹介》

●シリコーンオイル KF-96-50cs


 ・引火点:310℃以上
 ・タイプ:離型
 ・使用温度(℃):200
 ・粘度(cSt):50
 ・耐熱性・耐寒性・耐化学薬品性に優れています。
 ・広い温度範囲にわたって粘度変化が少なく、電気絶緑性にも優れています。

●シリコーンコーティング剤 KR251-1


 ・シリコーンコーティング剤です。
 ・高硬度、被膜形成性に優れています。
 ・色:無色透明
 ・主成分:シリコーン

●POLON-T


 【商品の特徴】
 信越シリコーンPOLON-Tは、常温で速やかに乾燥して比較的柔軟な撥水性シリコーン被膜を
 形成する繊維用撥水剤です。
 このため、POLON-Tは、毛、綿、綿、化繊などの各種織物およびパルプ製品の簡易撥水処理剤
 として広く使用されています。
 コンクリート、モルタルなどの建材などにも使用できます。

●KM72F 信越シリコーン


 【メーカー】 ●信越化学工業(株)
 【特長】 ●食品衛生法の基準に適合した消泡剤です。
      ●持続性、耐アルカリ性を改良したものです。
 【用途】 ●一般排水、洗浄水、食品・発酵工業の消泡。
 【仕様】 ●色:乳白色
 【材質・仕上げ】 ●主成分:シリコーン
 【原産国】 ●日本

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シリコーン油の特性~シリコーン製品の紹介



《シリコーン油の特性》

1.沸点が高く凝固点が低い

 例えば、水と同じ粘土を有するシリコーン油の沸点および凝固点は152℃および-86℃を示します。分子量が大きくなると、著しく沸点が高くなり、50C.S.以上の粘度のものは蒸溜が不可能であるとともに、非常に低い凍結点を持っています。

2.広い温度範囲で粘度の変化が少ない

 このことはシリコーン油の最大の特徴の一つで、従来の鉱油系油と比較して格段の差が認められます。

3.蒸気圧が極めて低い

 拡散ポンプ用として市販されているものを使用すると冷却トラップなしで5✕10^-7mm程度の高真空が容易に得られます。

4.電気的特性が良好

 その誘電率及び力率は周波数10^3~10^9Hzの広い範囲にわたってほぼ一定であり、また温度変化によるこれら特性の変化も極めて少ないです。

5.大きな耐熱性及び耐酸化性

 シリコーン油は、170~180℃までは変化しませんが、200℃ではやや酸化が起こり、粘度変化が認められます。しかし200度程度では空気を遮断すれば完全に安定です。また250℃で空気と接触すると、48時間でゲル化してしまいますが、この場合還元剤の存在は粘度上昇防止に有効です。一方、酸素を遮断した状態の熱の影響は石油のクラッキング同様低分子量物に分解しますが、その温度は250℃以上で始まり、350℃で促進されます。酸素に対する抵抗性も著しく大きく、圧力2000psi、150℃1時間または250℃30分ではシリカの生成は皆無でした。さらにシリコーン油の分子構造中にC6H5基を含有する場合は225℃では酸化による変化はほとんど認められず、250℃でようやく粘度上昇が認められました。

6.多くの化学薬品に侵されにくく、自らも他の素材を侵さない

 シリコーン油は化学的に不活性で希薄酸、アルカリ及び塩類水溶液には安定ですが、濃硫酸・濃リン酸には解重合を起こしてとけ、濃硝酸は高温で酸化されます。また乾燥塩酸ガスに触れると、シロキサン結合の開裂を起こして粘度が下がり、塩素に接触すると、有機基の塩素化が起こり、粘度が増します。一方シリコーン油は金属、ゴム、プラスチックスなどに対し全く腐食性がありません。シリコーン油について、10種の金属に168時間、200℃接触させたときの粘度変化を測定したデータがありますが、鉛及びテルルの時に最大で、ジュラルミン、カドミウム、銀、鉄鋼、亜鉛は全く変化なく、銅、セレンにおいて若干の粘度低下が認められたといいます。

7.大きい溶解性

 一般に無極性の溶媒にはよくとけますが、有極性のものには溶けにくいです。特に溶媒中に水分があると溶解度は非常に低下します。

8.潤滑性状はあまりよくない

 普通に用いられる金属の組み合わせ間の回転摩擦には良好な潤滑性を示しますがsteel-steelの場合にはoilnessが不十分で荷重の大きい場合には使用範囲の制限を受けます。この油性向上のために添加剤として脂肪族アミン類、メルカプタン類及び有機酸エステル類が推奨されていますが、この点に関してはなお多くの問題が残されています。このほかその目的のためにシリコーン油の構造中のフェニル基にCF3、Cl、Brなどを導入して潤滑性状の改良を企図している報告も出されています。

9.毒性はほとんどない

 毒物学的研究の結果によれば試験用動物の皮膚には全く刺激を与えず、またその動物の体重の2%量のシリコーンを経口的に与えても何らの病変は認められないとされています。

《シリコーン製品のご紹介》

●AZ(エーゼット)シリコーンスプレー イエロー


 ・金属、ゴム、プラスチック、木、紙等の潤滑・離型・防錆・艶出に効果的です。
 ・素材にやさしい無溶剤タイプのため、様々な素材に使用できます。
 ・スノーダンプなどにも最適です。

●ガレージ・ゼロ シリコンオイル


 ・成分:シリコンオイル
 ・粘度:50cSt
 ・金属、プラスチック、ゴム等の潤滑・離型・ツヤ出し
 ・自転車、バイク、釣り具、模型、プラモデル等の潤滑
 ・自動車、バイク、自転車などのつや出し、コーティング

●ワコーズ SL シリコーンルブリカント


 ・ワコーズ シリコーンルブリカント A230■容量:420ml●樹脂やゴム及び金属部品の保護艶
  出し・滑走・潤滑・撥水・離型性に優れた効果を発揮するシリコーンオイル潤滑スプレー
  です。無色・無臭でFDA規格にも適合しているので食品工場でも使用できます。(食品に直接
  触れる部分には使用しないでください。)
 ・※自動車の内装に使用する場合は、車両付属の取扱説明書に従って作業してください。
  (素材や劣化状態により脱色や変色などの恐れがあります。)

●ソフト99 チョット塗りエイド シリコーンオイル


 ・潤滑油等を充填した筆塗りタイプのケミカルシリーズ
 ・樹脂、金属の潤滑
 ・溶剤を含まない、シリコーンオイル100%タイプ
 ・対象物に浸み込むことなく皮膜を作り、潤滑効果を発揮する
 ・ちょっとした箇所へのピンポイント使いに便利な筆塗りタイプ
 ・工具箱に収納可能なコンパクトサイズで、収納・保管に場所を取らない

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酸洗いの比較~リン酸系酸洗剤の紹介



《塩酸、硫酸などの強酸による酸洗い》

 スケール、赤さびなどを簡単に除去するには、この方法がよく行われています。通常10%程度の酸で行いますが、スケールの生成条件によって組成、厚さが異なり、酸洗いの難しさも同じではありませんが、スケールの種類をよく把握し、酸洗いすることが肝要です。酸洗いには腐食性の強い酸を使用するため、よく製品の表面を荒くすることがあり、その後の処理に支障が出てはいけません。酸洗浴には酸食抑制剤を添加することが常識となっておりますが、浸漬時間が長ければやはり腐食され、表面状態が変化しますから、温度、時間、濃度を適切に管理することが必要です。
 塩酸は酸化物を溶解する能力が大きく、硫酸は水素ガスによる機械的作用が大きいので、鋳造、鍛造、熱間圧延などでついた強固な酸化皮膜の除去には硫酸による方がよく、黄さび、赤さびなどは塩酸で速やかに溶解して除去するほうが望ましいです。しかし、酸洗い後の水洗が不十分で、そのまま放置し塗装した場合、塗膜の下において腐食が進行し、金属を”食い尽くす”ことから、必ず推薦によって除いておかなければなりません。また、酸洗い後に酸が残っているままリン酸塩処理を行った場合、皮膜が付きにくくなり、著しくさびやすくなってしまいます。

《鉄鋼表面の洗浄・清浄化とさび》

 通常鉄鋼がさびる原因としては水、水に溶けている電解質および酸素が必要になります。この三つの要素のうち一つ欠けるとさびは生じません。したがって、完全に清浄化された鉄鋼はさびません。さらにすべての塩や酸素を追い出した水に鉄鋼を浸漬しても全くさびないか、またさびても極めて徐々にさびます。しかし鉄鋼面を完全に清浄化するということは事実上不可能であり、現場に置かれている鉄鋼は必ず汚染されていますので、最終的にはさびは発生してしまいます。現場の作業場に置かれた鉄鋼にはグリースや油といった目に見える汚れのほかに、目に見えない汚れ、すなわち運搬中素手で触れて手の油を付けてしまったり、あるいは海辺だと素手で触れてなくても塩類が付着し、たとえ痕跡程度であっても、それが湿気を含んだ空気にさらされると塩水は水の蒸気圧を下げ、その結果水が鉄板に凝結して電解質溶液の薄膜ができてしまいます。このようになると、鉄板面上の陽極店では鉄イオンとなって溶け、陰極店に水酸化物イオンが蓄積してアルカリ性を呈し、鉄の腐食が始まってしまいます。したがって、金属面の清浄化とは、単に目に見える汚染以外にも口に見えない汚染をも取らなければなりません。
 洗浄は表面に存在するこのような物質を除去し、その代わりに無害であるものに置き換えます。すなわち、何もかもすっかりと洗浄することはできません。例えば何かの溶液で表面に付着しているものを完全に洗浄したとしても、その洗浄液の痕跡が必ず残ってしまうことになります。多少の痕跡が残っても何ら害にならないものはごくまれなのであります。

《リン酸系酸洗剤による酸洗い》

 そのごくまれな成分の一つがリン酸になります。すなわちリン酸で酸洗した場合、その残渣が若干量残り、大気や湿気にさらされたとしても、リン酸は完全に鉄表面と反応してリン酸第二鉄
となり、これは水に対して不溶性の物質ですので、前述した弊害はありません。ところが、塩酸や硫酸を使用して酸洗した場合、残留した酸成分はさらに鉄面と反応して、硫酸の場合硫酸第一鉄を作りますが、これは水に対して可溶性で、水と酸素の反応でその後水酸化鉄(さび)となってしまいます。一方、硫酸根や塩化物が残留し、この上に水分が凝結するとこれらの塩は水分中に溶け、電解質溶液となりますので、さびが発生します。塩酸や硫酸で洗浄した鋼板は容易にさびるとよくいわれるのはこういった理由によるものであります。
 しかし、硫酸根や塩化物ははリン酸で置換し、除去できることから、硫酸や塩酸で洗った後でも必ずリン酸で洗い落とせば表面に残る酸成分の大部分はリン酸となり、リン酸第二鉄まで反応し、これは水に不溶性のため、電解質溶液を作らずさびにくくなります。これがリン酸による酸洗の最大のメリットになります。ただし、塩酸や硫酸で酸洗いした後、リン酸で酸洗いしても、製品の形状によっては、特に合わせ目などの隙間に入った酸成分は置換しにくく、後にさびの原因となってしまいます。こういった理由から、米軍規格でも組み立て後の塩酸や硫酸での酸新井は禁じられており、リン酸を用いて洗浄するように規定されています。
 リン酸はミルスケールや、著しい赤さびは落としにくいのですが、軽度のさびや汚れは簡単に除去することができます。しかも、塗料に有害な破壊性を持つアルカリ脱脂後の残留したアルカリ成分や、塩酸や硫酸で酸洗いしたした後に残留した塩化物や硫酸根、その他水に溶解した陰イオンをことごとく除去し、さらには石けんのようなものすら破壊することができます。そして、鉄鋼面と自ら反応して、水に不要な密着性のあるリン酸鉄の皮膜を形成しますので、さびの防止に対して非常に効果的であると同時に、塗装のよい下地となります。実際のところでは、現場における作業、例えば、自動車部品や冷蔵庫などの洗浄に際しては必ずといってもいいほど若干の油が付着しているものですから、その油膜に対して浸透して表面を溶解しながら、さびを落とし、同時に油を乳化分散させつつ湿潤する、リン酸洗浄剤が必要となってくるのです。
 ここで、リン酸系酸洗剤の特徴を4つまとめておきます。
 〈ⅰ〉鉄鋼表面の汚れやさびを素地の荒れを最小限にとどめ、速やかに除去することが
   できる。
 〈ⅱ〉アルカリ脱脂剤には及びませんが、かなりの脱脂力がある。
 〈ⅲ〉抑制作用があり、鉄鋼表面の消耗および水素発生も少ない。
 〈ⅳ〉薄いリン酸鉄皮膜を形成して、塗装下地として良好である。
 リン酸系酸洗剤には、除錆を主目的としたものと、脱脂に重点を置いたものがあります。そして使用方法も、浸漬使用用、またはハケ塗り用、およびスプレー用に分けて、製品の形状や材質、汚染の程度または使用目的によって使い分けられます。特にひどいミルスケールや赤さびのある時はあらかじめサンドペーパーやワイヤーブラシなどである程度落としてから処理を行い、また油の付着程度の甚だしい場合は、予備洗浄を行ってから処理を行ったほうが能率的で仕上がり面もきれいになります。
 リン酸系の酸洗剤による浸漬洗浄で最も最も問題になるのは、加工液中に鉄分が蓄積し、酸洗時間が長くなり、また白い粉が付着して仕上がり面が汚くなってしまうことです。イオン交換樹脂を使用して鉄イオンを除去する方法もありますが、コストが跳ね上がってしまいますので、この状態になりましたら、老化した加工液を廃棄し、新たに建浴するのが一番の対策です。処理後はきれいな水で水洗しなくてはなりません。時折、俗にいうワイプ・オフ・タイプと呼ばれる洗浄剤で処理し、水洗せずに単にウエス拭きだけですぐに塗装している例がありますが、未反応のリン酸は吸湿性であり、界面活性剤の残留は水分を浸透させ、塗膜のはく離やさびの発生の原因となりますので、十分な水洗は必ずと言っていいほど必要になります。水洗後は可能な限り速やかに乾燥します。乾燥を早める目的で最終水洗は湯洗にし、またこれに0.3%ほどのクロム酸を溶かし洗浄することで、さび止めに効果が出ます。
 したがって、下記の工程にすれば理想的です。
 ①脱脂:油の付着の程度が著しい場合、アルカリ脱脂を採用。
 ②水洗:(溶剤脱脂の場合は不要)
 ③酸洗:リン酸系酸洗剤による
 ④水洗
 ⑤湯洗:クロム酸洗浄
 ⑥乾燥:ウエス拭き、エアブロー、赤外線などによる強制乾燥
 乾燥後は直ちに塗装するか、防錆油などを塗布して腐食要因物から保護しなくてはなりません。自動車、電気器具あるいは砲弾などの洗浄に実績のある洗浄方法です。

《リン酸系酸洗剤のご紹介》

●超強力錆び落とし さび取り剤 コーテック VpCI-426


 ・防錆剤のトップメーカー CORTEC/コーテック社製の水性強力錆落とし剤
  つけおきタイプ スプレーガン付き(500cc)
 ・用途:ステンレス・アルミ、 鉄 及び 非鉄金属表面のサビ落とし、スケール除去
 ・使用方法:原液または水希釈液を、錆びた部分につけおきもしくはスプレー。5~10分後に
  布でふきあげ。
 ・使用例:車やバイクのガソリンタンク・自転車・ステンレスキッチン・シンク・シャワー
  パイプ・金属機器各種錆び落とし。
 ・特徴:錆と科学的に反応し、サビ・スケールを除去します。リン酸系で速効性があります。
  ホームセンターでは手に入らない業務用プロ用製品です。


●ラスキル240



 ・鉄製品についた頑固な錆でも簡単に落とすことができるラスキル240。
 ・1kgの使いやすい量、また原液で使用できるタイプの販売とさせていただきます。
 ・ラスキル240は原液をそのまま使用してください。 サビがひどく、早く落としたい場合は、
  ブラシや布などでこすって、拭き取ってください。 最後に水洗い、または水ぶきをして、
  サビ取り剤を洗い流してください。
 ・部品・ネジの錆落し、工具や刃物の錆落し、鉄パイプの錆落し、バイクの燃料タンクの
  錆落し、レストア車の錆落し等、鉄製品の錆落しに使えます。

●鈴木油脂 浸漬用錆取り剤 液体サビ落とし4L S-012



 ・浸け置きをするサビ取り剤です。
 ・錆の程度により漬け置き時間及び濃度を調整し、漬け置きをします。
  サビとり後は水洗いをし、防錆浸透剤を使用すると再発防止に効果的です。
 ・使用方法:原液から100倍希釈まで有効。
       ひどい錆・・・原液を使用するか、希釈液を使用し浸漬し時間を長くします。
       かるい錆・・・錆の程度に応じて100倍まで希釈して使用します。
       原液を使用すると短時間で錆が落ちます。
       いずれの場合も使用後は、水できれいに洗い流します。
 ・成分:リン酸・非イオン系界面活性剤・グリコール系溶剤・精製水外観無色透明液体
 ・仕様:燃焼性なし / 揮発性低い / 密度(20℃)1.05 / pH(20℃)1.5 / 引火点なし / 発火点なし
  使用場所例 機械工場・金属加工等でご使用できます。

●AZ(エーゼット) サビアウト


 ・サビと化学的に反応し、金属を傷めず除錆します。金属表面を腐食しないので、小さな
  部品にも使用可能です。
 ・金属表面に油がついていても、サビ取り効果は変わりません。サビが取れたら、水洗いの
  あと、すぐに塗装ができます。
 ・直接塗布したり、水で5から6倍に薄めてお使いいただけます。

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