ハイソリッドはHigh Solidの日本名で、不揮発分が多いという意味であり、ハイソリッドラッカーは別名コンビネーションラッカーとも呼ばれています。すなわち、ラッカーの長所と合成樹脂エナメルの長所を兼ね備えるものとなります。
乗用車、バスその他の車両の外板用として多く用いられています。ラッカーエナメルは不揮発分が少ない(20~30%)ため肉持ちが悪く、塗装回数も多い欠点があります。
この点を改善して耐候性があり、肉持ち、光沢、付着力に優れたものとしたもので、非酸化型アルキド樹脂、またこれにメラミン樹脂を配合して硝化綿対樹脂比を1:2~4のように樹脂分を多くしたものです。メラミン樹脂を併用しているため、低温で強制乾燥させれば乾燥が速くなるとともに、塗膜の光沢、耐久性も良くなります。