プラスチックス材料は性能の改善によって、エンジニアリングプラスチックスと呼ばれる、金属にかわる構造材料としての用途が多くなってきました。プラスチックスは成型時に顔料を練り込むことにより着色することも可能ですが、後で塗装した方が外観がよく経済的でもあります。このため、各種のプラスチックス用塗料が開発され大きなマーケットを形成しつつあります。自動車部品を例に取ると、ダッシュボードやバンパーなどにポリプロピレンをはじめとする材料が使用され、内外装の色に合わせた塗装が行われています。プラスチックス塗装の課題は付着性で、素材に合わせてオーダーメイドの塗料を使用したり、プラズマ処理などの表面処理が必要になることも多いです。