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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)

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アルカリ脱脂は各種のアルカリと界面活性剤が配合された脱脂剤を用いて行うもので、アルカリとしては、苛性ソーダ、ソーダ灰、メタケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸ナトリウム、第三リン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、などが主に使われています。アルカリの価格としては、ソーダ灰、メタケイ酸ナトリウムなどは安価であり、オルソケイ酸ナトリウム、苛性ソーダは高価になります。リン酸ナトリウム類は一番価格が高いといえます。表に鉄鋼用に用いられている低温型アルカリ脱脂剤の組成例を表しましたが、一般的にアルカリとしては強アルカリのものが使用されており、価格も高いものとなっています。

表．鉄鋼用低温型アルカリ脱脂剤組成

	①	②	③	④
苛性ソーダ	40		40	10
オルソケイ酸ソーダ	10	50		50
メタケイ酸ソーダ	10	10	15
ソーダ灰	20	8	20	30
トリポリリン酸ソーダ		15	12
第3リン酸ソーダ			5
アニオン系界面活性剤	10	7
ノニオン系界面活性剤	10	10	8	10
用途	Dip	Dip	Spray	Spray