塗装技術の門

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)

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吸音塗料は無機質の繊維状物質やヒル石、バーミキュライトなどを、エマルションなどのバインダーに混合して得られます。
　吹き付け塗装された塗膜は、その層中に無数の小孔をもち、この中に含まれる空気の粘性や材料自身の摩擦などによって、侵入してきた音のエネルギーを主として熱に変換することによって吸音効果を発揮します。
　この塗料は被塗装物の形状に関係なく塗装できる長所があるものの、塗膜の密度や厚さ、繊維状物質とバインダーの混合割合などによって吸音特性がばらつきやすく、しかも平滑な仕上がり外観が得られないので、吸音塗料としてよりも吸音特性を備えた耐火被覆材として建築物の天井面などに多く使用されています。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)

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