アミノアルキド樹脂塗料は、別名尿素、メラミン樹脂塗料とも呼ばれています。塗料のベースとしては、アミノ樹脂ワニス(ブタノール、キシロール溶液)と各種脂肪酸変性アルキド樹脂ワニス(キシロール、ナフサなどの溶液)とをそれぞれ適宜に混合して塗料化しますが、旗はアルキドとアミノ樹脂をあらかじめ共縮合して塗料化する場合とがあります。アミノ樹脂としては、メラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂が用いられ、アルキド樹脂としては短油性、中油性のやし油、ひまし油、脱水ひま油(不乾性油)やトール油、大豆油、サフラワー油(半乾性油)変性アルキド樹脂が用いられ、長油性ではアミノ樹脂との相溶性がないためほとんど使用されません。
一般に焼付け塗料として、温度120~150℃で20~30分間焼付け乾燥されます。乾燥塗膜は硬度、光沢、保色性に優れ、耐水性、耐候性、付着性に富んでいます。また長時間黄変などの変色が少ない特徴を持っています。反面アクリル樹脂塗料に比べて耐汚染性に乏しい、樹脂の性質上架橋に高温を必要としますが、最近は酸触媒を用いることにより低温焼付け型(90℃で30分)塗料、さらに自然乾燥で硬化する塗料も現れています。