エポキシ樹脂は、エトキシリン樹脂ともよばれているものを、ケトン系、エステル系溶剤に溶かし、芳香族炭化水素系溶剤、アルコール系溶剤で薄めてつくられたものであります。硬化させるために、ジアミン、トリアミンなどのアミン化合物を使用するものや、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂などを混和して用いるもの、及び脂肪酸や樹脂酸でエステル化したものを用いたものなどがあります。これらのものは焼き付け乾燥型塗料、自然乾燥型塗料に大別され、焼き付け乾燥する場合には 130~200℃で30分程度で硬化し、自然乾燥型は6~12時間で硬化乾燥します。硬化塗膜は、エポキシ樹脂の持つ優れた性質を示し、じん性に富み、硬度も高く付着性がよいです。また、化学構造的に安定で耐薬品性、特に耐アルカリ性が大きく、耐熱性もよいです。一方塗膜の黄変性があり、紫外線により白化し、光沢も消失する傾向があります。