エポキシ樹脂に、顔料を練り合わせて塗料を作り、、使用前に低級アミン、すなわちエチレンジアミン、ジエチレントリアミンを加えると、エポキシ樹脂の分子の末端にあるエポキシ基と、低級アミンの活性水素原子と常温で反応して、硬化します。添加量はアミン類をそのままの形で使用するため、6~8%程度と少なく、作業的に不正確になりやすいですし、揮発性が強いのでと掃除に溶剤とともに揮発すること、高湿度の時はブルーム(くもり)を生じます。これは遊離アミンが存在し、炭酸塩を形成するためといわれています。これらを改良する目的で、あらかじめエポキシ樹脂の一部をアミンと反応させて、アミンアダクト(付加物)を作って、これを硬化剤として使用する方法がとられています。この場合、過剰のアミンを反応後除いたものを分離アダクト、そのまま残したものを内在アダクトとして区別しています。これらは硬化剤として、アミン類とポリアミド樹脂の中間的な性質を示します。