塗料用ポリアミド樹脂は二量体脂肪酸(ダイマー酸)とポリアミンを反応させて作られ、一般に
HO(CO-R-CO-NH-CH2-CH2-NH)n
で表わされる分子量400~1000程度のポリアミド樹脂が使用されます。ポリアミド樹脂は脂肪酸としての性質を持ち、アミンに比べて硬化塗膜は可とう性に富み、耐水性も良く、ブルームの傾向も少ないですが、乾燥がやや遅く、耐薬品性は劣ります。この塗料の性質は当然のことながらエポキシ樹脂対ポリアミド樹脂の配合比によって異なります。また、ポリアミド樹脂の分子量によっても異なり、高分子量になると耐薬品性、機械的強度も良くなります。