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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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ポリアミド樹脂硬化エポキシ樹脂塗料



塗料用ポリアミド樹脂は二量体脂肪酸(ダイマー酸)とポリアミンを反応させて作られ、一般に
HO(CO-R-CO-NH-CH2-CH2-NH)n
で表わされる分子量400~1000程度のポリアミド樹脂が使用されます。ポリアミド樹脂は脂肪酸としての性質を持ち、アミンに比べて硬化塗膜は可とう性に富み、耐水性も良く、ブルームの傾向も少ないですが、乾燥がやや遅く、耐薬品性は劣ります。この塗料の性質は当然のことながらエポキシ樹脂対ポリアミド樹脂の配合比によって異なります。また、ポリアミド樹脂の分子量によっても異なり、高分子量になると耐薬品性、機械的強度も良くなります。

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ポリアミン硬化エポキシ樹脂塗料



エポキシ樹脂に、顔料を練り合わせて塗料を作り、、使用前に低級アミン、すなわちエチレンジアミン、ジエチレントリアミンを加えると、エポキシ樹脂の分子の末端にあるエポキシ基と、低級アミンの活性水素原子と常温で反応して、硬化します。添加量はアミン類をそのままの形で使用するため、6~8%程度と少なく、作業的に不正確になりやすいですし、揮発性が強いのでと掃除に溶剤とともに揮発すること、高湿度の時はブルーム(くもり)を生じます。これは遊離アミンが存在し、炭酸塩を形成するためといわれています。これらを改良する目的で、あらかじめエポキシ樹脂の一部をアミンと反応させて、アミンアダクト(付加物)を作って、これを硬化剤として使用する方法がとられています。この場合、過剰のアミンを反応後除いたものを分離アダクト、そのまま残したものを内在アダクトとして区別しています。これらは硬化剤として、アミン類とポリアミド樹脂の中間的な性質を示します。

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二液性エポキシ樹脂塗料



一液性エポキシ樹脂塗料は、常温では安定で、塗膜として焼き付けられて始めて反応を硬化するものでありますが、二液性エポキシ樹脂塗料は、配合成分を混合した形では、常温においても反応が起こりゲル構造になってしまうもので、したがって、使用直前まで反応を起こさせないよう2成分に切離して保存するものであります。

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