●分子組成
ポリオールエステルの特性はエステル成分である脂肪酸の種類によって大きく変化しますが、原料として脂肪酸混合物を用いると、その混合物比率によっても性状が変化します。これは製品組成の変化によるものであり、例えば、三価のアルコールを2種の酸でエステル化する時には製品中に4種のエステルが存在し、混酸基エステルの濃度は仕込み酸の物質量比が1:2の時に最高となります。酸のアルキル基鎖長が2個のメチレン基しか異ならない各種の二成分酸混合物を用いた時には、製品のエステル組成の割合はほとんど同一となります。●安全性
ポリオールエステルの経口毒性は極めて低く米国産業衛生協会の表示法による”無毒”(LD50 15g/kg)の表示限界をはるかに超えており、毒性がないとみなされています。
さらに、皮膚刺激性についてもポリオールエステルは油脂(グリセリンエステル)と同程度に低くなっています。