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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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合成ゴム系塗料



▽スチレンブタジエン系ゴム塗料
 SBR樹脂としてよく知られており、スチレンブタジエン合成ゴム系塗料としては、スチレンとブタジエンの比率によっても、塗膜特性が相違しますが、溶剤型の場合は、スチレンの含有量がラテックス型に比べて多いです。
 米国グッドイヤー社のプライオライトS-5は有名で、これは熱可塑性になりますが、熱に安定で150℃にさらされても外観上の変化は認められず、塗膜の硬度は高く強靭です。この樹脂は炭化水素のみからできたポリマーであるため、炭化水素系溶剤のみでも樹脂が溶解するため、塗料化した場合溶剤集が比較的少ないです。また、極性基を持たないため耐薬品性、耐水性、耐摩耗性に優れています。
 一方、ブタジエンは二重結合を持っているため、酸素、オゾンや紫外線によって酸化され、塗料にした場合には、黄変や塗膜劣化が起こります。
 スチレンブタジエン系ゴムは、スチレンとブタジエンの配合割合によって硬度が異なり、共重合体になった場合、スチレンが0から60%まではヤング率が徐々に増加し、60~80%までの間に急激に増加します。スチレンに15~20%のブタジエンを共重合されたものはポリスチレンの脆さを補って強いじん性を持つようになります。ラテックスペイントの場合は、乾燥によって樹脂同士が接近し、粘着し合い塗膜を形成するので、スチレン:ブタジエン比は65~60:35~40が適当とされ、溶剤型の場合は50:50から20:80程度のものが用いられます。
 溶剤型スチレンブタジエン塗料は、溶剤が蒸発すれば乾燥するもので、速乾性で密着性に優れ、耐水、耐アルカリ性に強いことからコンクリート、モルタルなどの壁用として、また、コンクリート床用として使用されています。ジンクリッチペイントにも使用されます。
 ラテックスペイントは外部用として使用した場合は、多少チョーキングを起こしやすいので、内部仕上げ用として純白仕上げに使用されます。

▽スチレンアクリル酸エステル系合成ゴム
 スチレンとアクリル酸エステルの共重合体で、プライオライトACはスチレンアクリル樹脂の代表商品です。この樹脂を主体とした塗料は、安価な溶剤で溶解し、速乾性で強じんであり、各種の素材に付着し、その塗膜は耐水、耐薬品性に優れているほかに、耐紫外線にも強いです。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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