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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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【塗料の性状】容器の中での状態、比重、つぶ



《容器の中での状態》

 塗料が入っている缶などの容器を開けたとき、表面に皮がはっていたり、かたまりがあったり、顔料が分離して色分かれしていないか、またしていてもかき混ぜる程度で容易に一様な状態になるかを知るために行う試験になります。
 塗料の性状を知る第1歩であり、また重要な試験でありながら容易に現場などで塗料使用時に確認できるものであります。

《比重》

 塗料の比重は、塗料の成分が配合通りに生産されているかどうかを知る目やすとなることと、塗装面積における塗布量から膜厚を算出する場合に必要となってきます。
 塗料の比重は、一般に顔料分の多い場合や、不揮発分の多い場合は比重が高くなります。
 比重の測定は、顔料を含んだ塗料は比重カップを使用し、またクリヤー、ワニス類の透明塗料の場合は、浮きばかり(比重計)を用いて測定します。

《つぶ》

 塗料の中に顔料がいかに良好に分散しているかを知るもので、塗料の技術は分散の技術といわれるほど重要な試験になります。
 このつぶ状態で確認できる顔料の分散が不良の場合、光沢低下、色むらを生じるのみならず塗膜性能が全体的に不良になります。
 つぶの評価方法は、つぶゲージという0~100μmまで連続して変化するようにできたものに塗料を注ぎ込み、スクレーパーでしごいてつぶまたは線のあらわれた部分の層の厚さを読んでつぶの直径を推定します。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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