《電気絶縁性》
建築においてはそれほど要求される塗膜性能ではありません。合成樹脂などのフィルムは一般に電気を通さない絶縁性を有しますが、負荷する電圧を上げていくと、ある高さの電圧で瞬間的に絶縁性がなくなってしまいます。この現象を絶縁破壊といい、塗料では塗膜を一定にしたときには展色剤の種類によって異なります。電気絶縁性は顔料の種類によって異なり、金属粉などの顔料を加えると低くなります。《耐熱性》
塗膜が高温にさらされると、塗膜を形成している展色材が熱分解を起こし、塗膜が破壊しますが、その場合に耐えることのできる温度によって耐熱性が決まります。一般の塗膜では250℃で熱分解し、それ以上の温度に耐える塗料を耐熱塗料といいます。