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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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乾燥の方法に起因する欠陥:ピンホール、わき、あわ、乾燥不良



《ピンホール、わき、あわ》

 塗膜に小穴が生じるものをピンホールといい、小突起状にふくれたり、あわ状またはまたはぶつ状に小ふくれを生じる現象やわきやあわと呼んでいます。
 この現象が生じる原因は揮発乾燥形塗料に多くみられ、乾燥時の原因によって生じる場合は
 ①素地の気泡、スプレー時のエアのまきこみが気温が高いときに塗膜の中に溶剤が十分に出ないうちに表面だけ乾燥した場合に生じる。
 ②シンナーの蒸発が早すぎる場合。
 ③下塗りの乾燥が不良の場合。
 ④木部塗装の場合、導管などの中にある空気が塗料を塗ることによって塗料が半乾燥塗膜になったときその空気が表面に押し出されピンホールとなる。
 これらの原因に対する対策としては一度に厚塗りをしない、シーラーなどを塗装し素地の吸収性を押さえる、適正なシンナーを使用するなどの方法によって防止することが出来ます。

《乾燥不良》

 塗装した塗料が、一定時間経っても塗面が固化せず、いつまでも弱い状態にあるものをいいます。
 これらの現象を生じる原因としては、塗料の乾燥・硬化機構によって種々ありますが、その2,3の例を次に示します。

(a)酸化重合型塗料の場合

 温度が低い場合にシンナーの蒸発が遅れ、酸化、重合が阻害される場合や室内塗装の場合通風が不足するとやはり溶剤の蒸気が充満し、シンナーの蒸発が遅くなり酸化重合が阻害されます。

(b)2液反応硬化型塗料の場合

 基剤と硬化剤の調合割合を間違え、いずれかを多くしたり、少なくしたりすると未反応のいずれかが塗膜内に残り、硬化不良を生じます。また、下塗りに使用した塗料が不適性の場合、2液形塗料の硬化反応を阻害するものがあります。

 その他乾燥不良を生じる原因として、素地の表面の水、油の付着やシンナーの選定が不適当な場合などは塗料全般に共通している原因です。
 これらの原因に対して欠陥を未然に防止するには、塗装における基準事項を忠実に守ることが第一になります。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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