塗装環境によるものとしては、高温、低温、高湿度などに注意を要します。通常、塗料が自然に乾燥してよい塗膜を得るには、温度は20℃、湿度は75%をもっとも適当な温湿度としています。高湿度の場合、クリヤラッカー。セラックニスなども塗装すると塗膜に白化現象を起こしてしまいます。また、溶剤型合成樹脂塗料における塗装作業中は換気に十分注意する必要があります。
このように作業の前には環境整備として、清掃、照明、気温、湿度、換気と屋外においては、強風、降雨雪、太陽光線、亜硫酸ガスなどの店に十分留意するべきです。また、建築現場では周囲の他の作業によって、塗装中、または塗膜の乾燥中にちりやほこりで汚されないように十分注意し、塗装箇所の周辺、床などには必要に応じてあらかじめ適当な養生を必要とします。
塗装を行うに当たって、その作業環境が悪ければ欠陥は生じやすくなります。そのために環境整備の要点として清掃、照明、温度、湿度、換気と屋外においては、強風、降雨雪などが欠陥の原因となるので十分注意をして作業を進める工夫が必要です。特に塗料の調合場、及び作業場はよく整理し、紙くず、マスキングテープのくずなどつねに清掃に留意し、必要な換気を行い、可燃性塗料を扱う場合は火気を厳禁にします。
特に油類の付着した布片などは自然発火しやすいのですみやかに安全な方法で処分をするなど環境整備には十分注意して欠陥を生じないよう留意すべきです。