リン酸亜鉛皮膜処理では浸漬法では化成時間を無視すれば昔から低温化処理(20℃前後)は行われています。この場合は処理液の濃度も高くなっています。通常40~50℃程度では行われているが、30℃以下では時間を長めにしないと無理な処理になります。スプレー法では化成処理時間が1.5~2分が多いです。そのため、40℃前後の処理は可能ですが、それ以下は素材の条件などにより限定されてしまいます。また、リン酸亜鉛皮膜の低温化は処理工程にも関係があり、表面調整工程のある場合に低温化がしやすくなります。リン酸亜鉛皮膜の結晶の状態によっては電着塗装の場合に溶出しやすくなることもあるので注意が必要になります。