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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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コンクリート、モルタル面などの素地ごしらえ




 コンクリート、モルタル等の素地調整は、含水率、アルカリ分等に注意し、それらが十分低下したところで塗装することが大切です。

●素地調整上の注意事項

(1)素地の放置時間は一般には2~3週間以上、表面アルカリ度がpH10以下、含水率が10%以下になるようにします。ただし夏期や熱処理をする場合などは、この放置時間を短縮することが可能です。
(2)汚れ、付着物は素地に傷をつけないように除去します。水洗いした場合は十分に乾燥させます。
(3)吸水止めは、主として吸水の大きい気泡コンクリート、軽量コンクリート、軽量コンクリートブロックなどの面について吸水を抑えるために行います。とくに気泡コンクリートのように表面に脆い層がある場合には、これを補強する目的もかねて行います。
(4)素地の割れ、穴などをセメント、ブラスター、焼せっこう等で穴うめする場合は、周囲をよく水で湿したのち行います。
 屋外の場合は、セメント混入用の合成樹脂エマルションを混入して練ったセメントモルタル、セメントベース、市販のセメント系フィラー各種合成樹脂パテの耐水性のある高性能品を使用します。
(5)パテしごきは、コンクリート打放し面および気泡コンクリート、軽量コンクリートブロックなどの面について気泡などのくぼみをうめて平らにし、表面に過剰のパテを残さないように十分しごきとります。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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