耐熱塗料は、100℃以上の高温にさらされる場所に塗られ、被塗物の防食、美観などの機能を果たす塗料であります。したがって、塗膜は高温に耐え、かつ使用環境にあっても変色がなく、防錆力、耐候性も優れていなければなりません。
耐熱塗料は宇宙開発や家電などの進歩につれて、性能のよい塗料が要求されるようになりました。また、耐熱性の合成樹脂も開発されました。その代表的なものにはポリアリルシロキサン、ポリイミド、ポリフェニルオキサイド、ポリパラキシレン、ポリフェニレンなどありますが、シリコーン樹脂、ふっ素樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、エチルセルロース、アルキッド樹脂なども用いられます。
現在、市販されている耐熱塗料は、150℃まで耐えられるものはアルキッド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が用いられ、150℃以上のものはエポキシ樹脂、アルキッド変性シリコーン樹脂、シリコーン樹脂、ふっ素樹脂などを使用しています。