(1)形状は溶剤として液状ビニルモノマーを使用しているので、常温でワニス状です。
(2)溶剤の役割をするビニル単量体は、常温でも重合触媒によって架橋作用して三次元網目状化合物となるので、揮発させる成分がなく100%ソリッドの塗膜を作ります。
(3)肉やせ、目やせの少ない塗膜が得られます。
(4)耐摩耗性、耐水性、耐湿性に優れ、酸、ガスなどに抵抗性の強い、電気絶縁性の優れている塗膜が得られます。
しかし、この塗料は一般の揮発性塗料、酸化重合性塗料などと異なり、塗膜形成のときには、硬化剤、促進剤を加えて、反応させることによって効果が進むことから、取り扱いの面で面倒であり、欠点があります。
(1)塗装現場で硬化剤、促進剤を添加する必要があるので、取り扱いがやや煩雑です。
(2)添加する硬化剤、促進剤の量およびそのときの気温などによって硬化時間が決まってくるので、可使時間を頭に入れて作業する必要があります。
(3)重合反応のために下地材質、着色剤に影響されるので、それらに注意を払わなくてはなりません。
(4)エステル結合があるので、あまりアルカリに対して強くない。