電着塗装は塗料を入れた槽内に被塗物を浸漬し、被塗物と対極との間に直流電流を流すことにより被塗面上に不溶性塗膜を形成させる方法です。言い換えるならば、塗料を電気めっきする方法になります。被塗物がカソード(陰極)となる場合をカチオン電着、アノード(陽極)となる場合をアニオン電着と呼びます。自動車車体の塗装などに応用されています。
歴史的には、はじめはアニオン電着が利用されていましたが、塗膜の防食性能が優れていることから、現在ではカチオン電着が多くなっています。
電着塗装浴の管理としては、加熱残分、pH、アミン濃度(アニオン型)、電導度、電着効率(クーロン効率)、スローイングパワー(つきまわり性)、膜厚、液温、ターンオーバー値などが測定項目となります。