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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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塗料の乾燥・硬化~揮発乾燥



●揮発乾燥(物理変化によるもの)

 塗料の乾燥の中で最も単純に行われるもので、塗料を均一な膜厚に塗装したのちに、塗料中の溶剤が蒸発して、塗膜が残るものです。
 この乾燥において代表的な塗料はニトロセルロースラッカー、塩化ビニルエナメル、アクリルエナメルなどが挙げられます。
 揮発乾燥形塗料の乾燥における注意事項は比較的少なく、温度が低くても乾燥しますが、溶剤が蒸発する時に生じる気化熱が、塗装面より奪われるため、表面に結露(つゆ)を生じやすく、白化(かぶり)に注意する必要があります。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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塗料の乾燥・硬化の種類とその機構



《自然乾燥》

●揮発乾燥

〈乾燥機構〉
塗料中の溶剤(希釈剤)が蒸発した後、塗膜が硬化する。
〈塗料種類例〉
ラッカーエナメル、塩ビエナメル、塩化ゴム塗料

●酸化乾燥

〈乾燥機構〉
塗料が空気中の酸素を吸収して、これに伴って重合が起こり、塗膜が硬化する。
〈塗料種類例〉
ボイル油

●重合乾燥(架橋反応)

〈乾燥機構〉
塗膜形成主要素(展色剤)と副要素(硬化剤)との間で重合が起こり、硬化して塗膜を形成する。
〈塗料種類例〉
ポリエステル塗料、ポリウレタンエナメル、エポキシ樹脂塗料

●揮発酸化重合乾燥

〈乾燥機構〉
塗料中の溶剤(希釈剤)が蒸発し、次に主要素が空気中の酸素と化合して酸化し重合硬化する。
〈塗料種類例〉
合成樹脂調合ペイント、さび止めペイント、フタル酸樹脂塗料、フェノール樹脂塗料

●分散粒子融合乾燥

〈乾燥機構〉
塗料中の水または溶剤が蒸発して、分散している樹脂粒子が融合造膜する。
〈塗料種類例〉
合成樹脂エマルションペイント、非水(NAD)エマルションペイント

《焼付乾燥》

●揮発重合乾燥

〈乾燥機構〉
塗料中の溶剤(希釈剤)が蒸発し、次に主要素が重合して乾燥する。
〈塗料種類例〉
焼付フタル酸エナメル、焼付メラミン塗料、エポキシ樹脂塗料

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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塗料の乾燥・硬化について




 塗料は種々の表面に容易に均一に塗装できるようにするためには、一般に液体でなければなりません。塗装後、これらが固化して塗膜を形成しますが、この変化を乾燥・硬化と呼んでいます。
 この乾燥・硬化という、液体(ゾル)が固体(ゲル)に移行・変化する機構は、揮発・融合などの物理変化と、酸化・重合などの化学変化によって生ずるものと、またその両者が同時に起こるものとがあります。
 この乾燥・硬化の過程は、塗装という作業が終了して塗膜を得る間は作業者がついて管理しないところでなされることが多く、その反面、塗装の目的である美装や保護などを達成させる塗膜を作るために最も重要であり、各塗料の乾燥方法を十分理解して塗装作業をしなければならず、乾燥・硬化も塗装のうちと考えなければなりません。

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