粉末樹脂を被覆する粉体塗装法は1952年に発明された流動浸漬法と1962年に発明された静電吹付法に代表されますが、現在行われている粉体塗装の概要を下記に示しました。
《吹付法》
●スプレー法
概要:粉体塗料を予熱された被塗物に均一に吹付け、被塗物の熱で溶融させて連続皮膜を形成させる。●溶射法
概要:スプレーガンの先端に炎をつけてこの中を粉体を通過させ溶融状態で被塗物に付着させる。●プラズマ溶射法
概要:プラズマより液体を溶融し被塗物に付着させる。《流動浸漬法》
概要:多孔板を底板とするタンクに粉体塗料を入れ、下部から多孔板を通して適量の気体を贈りタンク内に粉体の流動層を形成し、その中に予熱した被塗物を浸漬し被塗物に接触した粉体が溶融して被膜を形成する。《静電塗装法》
●静電吹付法
概要:高電圧がかかったスプレーガンのノズルを通って負に帯電した塗料を吹き付け、接地した被塗物に電気的に付着させたのち加熱乾燥して被膜とする。●静電浸漬法
概要:流動浸漬法と静電吹付法との特長を兼ね備えた方法で、流動槽内に被塗物も浸さずまた被塗物の予熱も不要である。●煙霧法
概要:荷電してスプレーガンから吐出された粉体塗料が十分な量の空気流に乗って室内に安定した状態で流れ、被塗物がこの中を通過するとき均一に塗装される。