《弱溶剤型塗料》
近年問題になっている光化学スモッグの発生要因の一つである、芳香族系の炭化水素を使用しない塗料の総称。例えば、現在多方面に使用されている焼き付け塗料の代表メラミン-アルキド樹脂系の塗料は塗料中および希釈シンナーにキシレン、トルエンなどを含んでいますが、これらの溶剤をルール66などに規定されている非光化学反応性のPoor Solventに置換した溶液型の塗料や非水エマルション型塗料、非水ディスパション型塗料と呼ばれるPoor Solventを用いた分散型塗料がこれに当たります。《高不揮発分型塗料(低溶剤型塗料)》
従来の一般塗料と比較して溶剤成分を減らし、しかも樹脂やその他の格子成分に検討を加えて従来塗料と変わらない作業性を持つ塗料です。塗膜乾燥時に排出する溶剤量を相当少なく出来るという利点と厚膜塗装が可能になる利点があります。《無溶剤型塗料》
従来一般の塗料は樹脂・顔料・溶剤を主成分として構成されています。特に最近の化学の発達に伴って合成樹脂化が進むにつれて、光化学活性溶剤であるキシレンやトルエンなどといった芳香族を主に使用してきましたが、塗装の合理化(ハイビルド化)および公害対策として溶剤を使用せず、低粘度100%不揮発分樹脂を使用した塗料をいいます。
代表的な塗料として、無溶剤型エポキシ樹脂塗料・ポリエステル樹脂塗料・UV塗料などがあります。