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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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電着塗装の長所



①均一膜厚性とつきまわり性
 均一膜厚性とは塗装した被塗物の膜厚分布の良否を示す用語です。また、つきまわり性(スローイング・パワー)とは、複雑な構造物の面に対する塗料の被覆性の良否を示す用語になります。電着塗装がこれらの特性に優れるのは、析出塗膜の電気抵抗が極めて高いので、電流が選択的に抵抗の小さい部位に流れることによります。

②高い塗料の利用率
 限外濾過膜や、逆浸透膜の膜分離装置を用いた閉回路交流水洗システムによって、95%以上の塗料回収が可能です。

③高生産性
 電着塗装は熟練した塗装技術や補正塗装(タッチアップ)を必要とせず、大量の製品を簡単に塗装できます。

④火災に対する安全性
 希釈剤として75~85%の水を含有し、溶剤の割合は10%以下です。したがって、槽内の塗料には引火性が全くなく、取り扱いが容易です。塗膜硬化に際しても、揮発する溶剤量が少ないため、乾燥炉内での火災の心配がありません。また補給塗料は水で希釈した指定可燃物が主流となっています。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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