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塗装技術の門

塗装・塗料をはじめとした内容を掲載したブログです。工業に携わる皆さまの調べものにお役に立ちたいと思っています。

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JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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電着用塗料の概要



電着用塗料とは、電着塗装法によって最適かつ効率の良い仕上げができるように調整された水溶性または水分散性塗料であり、電着塗装法とは、Electro-Deposition(ED塗装)あるいはElectro-Coating(EC塗装)ともいわれ、水溶性または水分散性塗料が、水中で電荷していることを利用し、被塗物を一方の電極とし、塗料浴中に浸漬し、対極間に直流電流を流すと、水中に分散している塗料の微粒子は電気的な力によって被塗物に引き付けられて、その上に塗膜が析出します。この塗装法によれば、塗料は被塗物の狭い空隙、合わせ目まで入っていき、全表面に均一な膜厚で塗装され、通電後、塗料浴から引き上げたとき、水に不溶で、かつ含水率の少ない塗膜が得られ。経済的で完全な焼き付けを行うことができます。利点を次に示します。

 (1)作業者の熟練度に関係なく、設定条件により、所期の膜厚を均一に、定常的に得ることができます。
 (2)塗装作業の自動化に適している。
 (3)塗料のロスがありません。
 (4)タレ、流れ、タマリやベーパーウォッシュがなく、塗着膜はセッティングなしで焼き付けても発泡しません。
 (5)引火性、毒性などの少ないことは、ほかの水性塗料と同様です。
 (6)形状が複雑な被塗物の入り組んだ部分にも塗着します。

 電着塗料を電着機構から分類するとアニオン系電着塗料とカチオン系電着塗料に大別することができます。前者は従来自動車プライマー用としてポリカルボン酸樹脂をビヒクルとしたもので、塗料自身が負(-)に荷電するもので、後者はポリアミノ樹脂をベースとして、塗料自身が正(+)荷電するもので、アニオン系電着塗料に比べて、自動車の防食性プライマーとしては極めて優れた性能を発揮します。

JISハンドブック 30 塗料 (30;2020)


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